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どっちが妻の本性なのか 続編

ここでは、「どっちが妻の本性なのか 続編」 に関する記事を紹介しています。
どっちが妻の本性なのかの続きです。


妻たちの車がホテルに入ったのは12時少し前、出てくるのは家に帰り着く時間から逆算して4時頃。
子供たちがいつも帰る時間は知らないが、昨日は下の子は5時半、上の子は6時半頃だった、5時には家に帰り着きたいだろう。
ここからは一般道路で最低40分、高速を使って30分位か、余裕を見れば4時前にホテルを出なければならない。
愛欲に溺れられる時間は4時間、妻にとって短いか? 私にとって無限に続くかと思える永い時間だ。
私は車から降りて道路脇の垣根の裏側にビデオカメラを持って潜む。
4時を10分も過ぎて出て来た、ズームで撮影をした後車に飛び乗り追跡やはり高速道路を使った。
現場で押さえなかったのは男の素性が何も分からないままで逃げられる恐れもあったから、今日は男の追跡だけをするつもりだった。
駅前のビルの傍で妻が降りる、そのまま男の車をつけ15分程で2階建ての結構大きめの住宅の門扉脇のガレージの中へ、男が玄関から家の中に入ったのを確認して表札の名前をメモる。
男の素性は近所の商店から聞き込む。不動産の会社を経営している、50才、妻が実質オーナー、婿のようだ。
時間をつぶして家に帰ったのは8時、妻は普段と変わらず「今日は大丈夫でしたか?」とぬけぬけと言う。“ちくしょう”。夜、妻に手を出してみるが案の定拒否された。
それからは頭の中が復讐の二文字で埋め尽くされた、どうすれば致命的な復讐が出来るか、どうすればこの気持ちが晴れる“ざまぁみろ”の報復が出来るかばかりを考えた。
報復の気持ちの矛先はあの男へよりも妻への方がより強くはたらいていた。
それから半年が過ぎてしまった。何も出来なかったのは会社で新製品の開発の追い込みがあり毎日午前様に近い残業をやっていた。
妻のことは、事実上ほったらかし状態だったが、あのまま続いているだろうことは例の盗聴器の記録でたまにそれらしき会話を確認していた。
それが無ければ日常の生活の中で、あの事実を知っている私の目で見ていても100%不審な状況を見出せない。
今度は現場を押さえたいが、いつ会うのかが分からない。こうなったら最終手段 男の妻を利用しよう。
大体この様な事は男の方が脇は甘い。平日の昼男の家に奥さんを訪ねた、驚いたようだが協力する事を了承してくれた。
奥さんには二人が会う日を探ってもらう、男は浮気の前科持ちで行動の癖が有るから案外容易いのだそうだ。助かった。
間もなく其の日が判明、男は朝から電車で出張予定、なのに駅前のシティホテルを予約していた。いよいよそこが戦場になる。
当日私は出勤と見せかけて家を出る。駅前のファミレスで奥さんと待ち合わせ、その後ホテルのロビーへ移動。
奥さんは私より3才上とか、物事をテキパキこなすタイプ。婿の男が浮気をしたくなるのも分る気も。
妻が来た、男はすでにチェックインしている。フロントに寄らず直接3階の部屋へ入る。奥さんが客を装いそれを確認した。胸がドキドキする。
1時間後決行、奥さんと二人で部屋の前に立ちドアをノック「支配人ですが、お届け物があります」。
“何だろう”などと声がし 少し時間があってドアが開く。ゴングが鳴った。
入り口からはベッドは見えない、まずガウン引っ掛けただけの男は奥さんの顔を見て声を失い、ずいと入った私を見た妻はベッドの上でDカップの胸を晒したまま固まってしまった。
デジカメのフラッシュを浴びせた奥さんと私は打合せ通り声を荒げず、まずホテルを出ようと言い、手配してあった奥さんの知り合いの家の離れに4人で移動した。
妻はホテルでも移動中でも私と目を合わさず、“ごめんなさい”も“許して下さい”の言葉も発しない、下を向いたまま“バレたんじゃしょうがない”風な態度でふてぶてしくも見える、こんな妻を初めて見た。別人だ。
何時からとどの様にしての部分は二人一緒の時は触れないで、現行犯逮捕だから今後どうするかだけを議題とする。
① 結婚しても構わないお互い離婚するから。
② 慰謝料は相殺とする。
③ 子供の親権は 男の方は奥さんが、こちらは私がとる。
この提示に男があわてた、婿であるからあの家を放り出される。仕事も失う。
そこで、奥さんに “ホンの遊びであって本気ではない、どうか許してくれ” と頭を畳にこすり付けて詫びを入れている。
それを見ていた妻は自分の置かれた立場が漸く理解できたのか ワッと泣き出し「ごめんなさい、ごめんなさい」、となる。
ここから別々の事情聴取に移行、奥さんが妻を連れて別室へ、私はここで男に「冷静に聞くから」と知りたかった事を聞き出した。
 何時から : 2年近く前郊外の大手スーパーで男から声を掛けた、うまくメールアドレスを聞き出しメールのやり取りで妻の警戒心を取り除き、2週間後デートに誘った。
 どの様に : 最初のデートの時、あのワンボックスカー内で多少強引にセックスをした。あの妻が 外、犯される、夫以外、カーセックス、のシチュエーションで異常に感じたらしく、男は「奥さんは感度が良い」と言う。それからほぼ1ヶ月に3~4回のペースで今に至る。会えば大体4時間位「奥さんは積極的だった」自分からピルを飲み生で中出しだった。帰るときは必ずシャワーを使い膣の中は入念に洗っていた。妻は非常に用事深く全て近隣の町まで移動を要求された。
ここまで聞いたとき自分が知っている妻とあまりの違いに愕然とし別人の話か? それが妻の本性なのか?
別室で奥さんも妻から、何時からと、どの様にしてを聞き出していた。
二人の供述を合わせてみると、何時からは同じ答えであった。 どの様については妻の供述に疑問が残る、知られたらどうなる的な脅しを受けた為ずるずると仕方なかったとの内容であった。
奥さんによれば“女は誰かのせいにしたがるのよ”。
今まで嫉妬心で燃えていた自分が、泣いて「ごめんなさい」の大安売りをしている妻を見て冷めた自分に変わった。
私は離婚を硬く決心した。

家に帰った私たちは話し合い(と言ってもほとんど私からの一方的なもの)、妻に
  下の子が高校卒業までは離婚はしない、所謂仮面夫婦。
  子供たちにはそのうち解ってしまうだろうがこちらからは今度の件は話さない。
  それまでの日常の生活は今まで通り罪滅ぼしも含め全力で行う。
ことを約束させ、双方の親には報告はしなかった。
ケイタイは解約した。子供たちには迷惑電話を録音する為と称し電話にICレコーダーをセットした。
子供たちに不審に思われないように寝室は変えない。
妻は結婚当初から専業主婦、独自で収入を得る術は無い、この家に居るしかありません。
この離婚執行猶予は私が考えた妻への報復の目玉です。

この後仮面夫婦が1年半続いた頃、妻の告白がありました。それは長くなりますので次に書きます。


  続き


コメント
この記事へのコメント
まるで探偵の調査記録のように、綿密かつ理性的な文体ですね。
事実関係のみを淡々と、克明に描写されていて、非常にリアリティーに富んでいます。
妄想などを伴った、艶かしい性的描写がないのは物足りないですが、御主人がいわゆる「寝取られて燃える性癖の持ち主」ではないようなので、その点は致し方ないことでしょう。
続きを楽しみにしております。
2010/07/27(火) 06:56 | URL | 亀次郎 #nEx7PFYA[ 編集]
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