2ntブログ

どっちが妻の本性なのか 結末

ここでは、「どっちが妻の本性なのか 結末」 に関する記事を紹介しています。
どっちが妻の本性なのか続編 の続きです


始まった仮面夫婦の生活は妻にとってはいばらの道になるはずだ。
自分が裏切った私の顔を見て暮らさなければならず、以前のようにセックスに逃げる事もできず、毎日否応なしに罪状のトレースをしなければならない。
罪の意識からか私にはそれまで以上に従順に対応する。
私にはそれが当て付けがましく感じられ笑わない顔と合わせ疎ましかった。それは妻にも敏感に感じられたろう。
私が帰るまで必ず起きている、以前は遅いときは寝ていた。
夜、夫婦生活は当然無い、私へ背を向けて寝ている。
妻にのしかかる毎日のこのストレスが私が計画した報復の罰だ、4年間苦しむがよかろう、刑の執行を待つ死刑囚のように。
子供たちに対して母親としての行動は以前と何も変わらない、女は強いと思う。
半年ほどして日中の妻を知りたくなったので例の盗聴器を使った。寝室のベッド脇のコンセントにセットしたが掃除機をかけるなどの日常的な音しか記録になかった。
しばらく続けたが何も無かったので外した。再度セットしたのはさらに半年位してから。
ある日 女のあの喘ぎ声、唸り声、少しはげしい息使い、が永く続きしばらく静かになった後すすり泣く声が記録されていた。
他に何の音も無い事から妻がベッドでオナニーをしていたと思う。この音だけというのは結構興奮するものだ。
気を付けて観察すると大体2週間に1回程度の割合でオナニーしている事が分った。
毎回オナニーが終わった後結構永い間泣いている、この意味は分らない。
子供たちにはたぶん夫婦の異変は察知されていたと思うが何も言って来ない。親としてはこの事の方が少し心配であった。
1年半経った頃長女の泊りがけの研修と、長男の部活の合宿が重なり家には二人だけの日があった。
その頃は仮面夫婦にも慣れ結構気楽に会話ができる様になっていたので、夕食の後のんびりお茶を飲みながら何気なく「後はどうするつもりでいるのか」と聞いた。
少し表情が硬くなって「まだ考えていません、貴方が時間をくれたので今は家のことを一生懸命して、そうなった時に考えます」
あの事件から今まで弁解や自分の思いを口に出した事は一度も無かった。
そこで「今だから聞けるし答えられると思うのだけれど、あの頃はどんな気持ちだったのか教えてもらえないかな?」
しばらく下を向いていたが「貴方に今まで聴かれなかったけれど、いつかは罪を償ううえで全てを話そうと思っていました」とポツリ、ポツリ、と話し出した。

 結婚前から貴方に対して背伸びした気持ちを持っていた。結婚後も良い妻である様気持ちを張り詰めていた。
夫婦生活も淫らな女と思われない様にと気を使っていてそこから踏み出せなかった。それらは自らの行動の障壁になってしまった。
子育ても過ぎそれなりの歳になりセックスの知識もそれなりに入ってきたが、もう空気の存在になっていた貴方に求めるのは躊躇われた。
それが永い間続いていたので夫婦はそんなものかと思っていたが、どこか不満がうっ積していた。そんな時あの男から声を掛けられた。
どうしてメールアドレスを教えてしまったのか解らないが、今考えると心の中に本当の自分を見せられる相手を求めていて それがずっと年上の包容力の有りそうに見えたその男と合致したのかも知れない。
メールの交換をしている内に自分が認められ、存在を尊重されたような気持ちになった。最初のデートもはるか年上の兄のような人としてか認識がなく気楽に受けてしまった。
強引なアプローチに押し切られた、慣れた男のテクニックでそのセックスも容易に受け入れてしまった、中に出された、今まで感じた事のない興奮と快感だった。
(この手の経験も無くこの時40才少し前の既婚の女ではひとたまりもなかった)
家に帰ってすぐシャワーで全身を丁寧に洗った。後悔と妊娠の恐怖があったが貴方の帰りが遅く、待っている内にそれらが薄らいでいってしまった。
1週間後男から呼び出しのメールが来た、止めようと思ったが1回してしまったとの思いとあの興奮を思い出しつい出かけてしまった。今度はコンドームを付けてもらった。この2回目の直後生理が来て安堵した。
それが自ら掛けていた覆いを取り去り眠っていた性を一気に芽生えさせたのだった。子育ても無くなり生活の中に出来た時間的、精神的な余裕がそれを後押しした。
もうそれから歯止めは利かなかった、外出しは失敗するかも知れないし、コンドームの破れ事故も有り得るし、あの生の感じが忘れられない、でピルを飲むようになった。妊娠だけはどんなことがあっても絶対避けなければと思った。
ピルを飲んでいる気楽さでセックスの回数も増えた、罪悪感は一溜まりもなく消し飛んでしまった、会うのが待ち遠しくその為に日常の生活をしている感じにまでなっていった。
完全に溺れていった結果として貴方への関心は薄らぎ心も離れていってしまった。
裸の自分をさらけ出しそれを喜んで受け入れてくれる男にそれが愛だと思い込んでいた。
秘密を共有し同じものを求め合う事が擬似恋愛を作り出したのだった。自分にとって男が一番親密な相手となっていた。
(妻は私が最初だったので私とのセックス以外何も知らなかった、女に慣れたあの男に簡単に開拓されてしまった様だ)
この逢瀬を壊したくないから誰にも知られない様にと気を使った。抱かれた日に貴方から求められた時は拒否を貫いた。気付かれない為と(主客転倒だが)男への貞節の意味もあった。
セックスは楽しいものだと知った。貴方との間では悟られない為に以前の態度を頑なに守りピルを飲んでいたがコンドームを使ってもらった。
(私はお客さんになっていた、もう私の妻でなくなっていたのに気付かなかった)
正直毎回のセックスは素晴らしかった、男の要求する事は何でもやった、アナルは怖くてやっていない、したことの無かったフェラは男に仕込まれ上手だと褒められた、全てを忘れ行為に没頭した時間はあっという間に過ぎ帰りは落ち込んだ。
出かけた先は全て市外。観光地の山林や郊外の公園で野外セックスも何度かやって興奮した。
車内や野外の時は早く帰りホテルの時と同様入念に体を洗った、男の匂いを消す為に。
観光地に行ったとき貴方から電話があって驚いた事があった。
(一年以上も続いていた頃だったのだ。見ていたとは言わなかったがあの後どうしたのか聞いてみた)
あのデートはよく覚えている。シーズンオフで誰もいない湖のほとりのバンガローとバンガローの間で立ったまましてすごく感じ、何度も頭の中が白くなって気が付いたら全裸だったが寒くもなく恥ずかしくもなかった自分は変態かと思った。
家に帰ってシャワーの時太ももやお尻に幾つか擦り傷があってお湯がしみた。直るまで貴方に見つからないように注意していた記憶がある。
その頃からさすがにこのままではまずい、何時かは知られる、知られたら大変な事になる、早く止めなくてはと思うがいつも悦楽の誘惑には勝てなかった。
写真は撮られていない、最初の頃一度だけフェラしているところをケイタイで撮られた事があったが猛烈に抗議して消させた。
最後のあの日 市内は初めての事だったので何か不吉な違和感を感じていた、その日1回目のセックスだったがどこか燃えきれなかった。
その直後……。貴方の顔を見た時心臓が止まったと思った、何も考えられなかった、言葉も出てこなかった、今もその時のことがよく思い出せないが、とうとう来てしまったと思った。
(私がふてぶてしいと感じたのはこの時の事)
男が“ホンの遊びだった”と言った時幻想から覚め、大変な事になってしまったと恐怖のあまり泣き出してしまった。
“許して”と言わなかったのは 謝る事はできても許しを乞う事は出来ないと思った。
貴方がどうして不倫に気付いたかは知りたくない、知ればバレてるのに騙しているつもりの滑稽で醜悪な自分のあの時その時を生々しく思い出してしまいそうで苦しい。
バレたことは良かったと思っている、自分では止める事が出来なかったと思う。
それにあの男はあの頃友達を誘って所謂3Pを提案していた、拒否したけれどしつこかった、少しマンネリ化していたし違う刺激を求める気持ちもあったのであのままいけば多分3Pをやっていたと思う。
それは自分の痴態をさらす底なし沼に足を踏み入れる事になり、ゆくゆくは性奴隷として多勢の男達の玩具にまで落ちただろう、町を歩けないことになったかも知れない。
あの時ホテルに乗りこんでもらって助けられたと思っている。
愛し理解し合い充実した二人の世界だと思っていたがそれは錯覚で、やっていた事は汚いセックスだけだった。今思うと恥ずかしい。
やっぱり大変な事になった、人生が大きく変わってしまうだろう。
自分が悪いのだけれど、今はあの男を憎んでいる、あの時会わなければ…、時間が戻ってくれれば…、なんて思う。
家から放り出されず離婚を4年間猶予してくれた時どれだけ嬉しかったか、心の中で手を合わせた。
その間は精一杯尽くそうと思った、その後がどうなるかは天罰として何でも受け入れるつもりだ。
あれからの毎日は精神的に辛かった、自分が貪った悦楽の日々の分を加えても貴方に与えた心痛に比べればそれはまだ少ない。
自分のした事を忘れることは無い。
客観的に見ることが出来る今になってみると、それがどれだけ恥ずべき行為であって、夫である貴方を汚い足で永い間踏み付けにしてしまった、自分がされたら絶対許さないだろうとも思った。
今はあれこれ働く事の幸せと毎日の家庭生活があるから自分が生きられること、それがどれだけ大切なものか分った。残りを悔いなく過ごしたい。
日中は家事で気持ちが充実しているのだけれど、寝室で貴方の隣でやすんでいる時胸が苦しくなる、見ない様に背を向けるしかないのが悲しい、失ったものは大きい、汚れた自分が恨めしい。
恥ずかしいがこの際言ってしまうと、あの2年間の男とのセックスは貴方とのそれの10倍以上あった、その事については完全にあの男のものだった、それで開眼されたセックス欲求を抑えるのがつらい、1年位はこれも罰だと耐えたけれど今時々負けてオナニーをしてしまっている。
やっぱり淫乱でダメな自分、離婚されても当然だと思う、それまで一生懸命やりたい。
(話は行ったり来たり2時間あまりかかった、細かい部分は誘導したり、根掘り葉掘りして聞き出した)

真剣な顔をして、椅子を座りなおし。
「貴方をからだも大切な心までも裏切り永い間騙したことは許される事ではありません……、心底謝ります。」
それから両手で顔を覆い、涙声で。
「…でも、…でも、貴方の傍に居たい。」

私は愛おしさが急に押し寄せてきた。あれだけ憎んでいたのに。
私は妻の心を受け入れられる体勢でなかったのだ、私の話はいつも理屈っぽく、妻のご近所の世間話を疎んじていた、私は妻が立ち入る事もできない壁を作っていたのだ。
妻の不倫の最初の原因を作ったのは私だったのだ。

私は黙って妻の泣き声が収まるのを待った。しばらくして上げた妻の顔は心のつかえが取れたようで明るく見えた、この数年間では初めて見たかもしれない。
私は二人分のお茶を入れ替えテーブルに戻り、
「ところであの男の持ち物は大きかったか?」、
妻は困った顔をして「イヤッ」、
私は笑いながら「ばかな男の質問だ、気になるんだよ、どうなんだ?」、
妻もつい笑いながら「ウン、大きかった」、
「それじゃぁ しょうがないか」、
妻はあわてて「そんなことじゃないの、私が悪いの!!」
「冗談だよ、少し羨ましいけど」、二人して久しぶりに笑った。

この夜私は妻を抱いた、妻も泣きながら私にしがみついた、私は妻のフェラを初めて受けた、私たち夫婦が今までした事のない激しいセックスだった。

妻は止めていたピルを又飲み始めた。今、普通の夫婦と変わりなくなっているがセックスは妻が先生だ。時々郊外のホテルに行く事もある。
子供たちも敏感に感じ取っているようで家の中が明るくなった。
後2年ある、妻には言っていないが私の中で離婚を回避しようという気持ちが徐々に支配し始めている。

今回の事で分った事があります。不倫をした女性が “夫では出来ないことを不倫相手にはあれこれ出来る” と言います。それは家族ではないからです。
それを彼女たちは心を許し愛した親密な相手だからと錯覚をし、それが不倫にのめり込ませています。心の中から夫を排除しています。
夫は家族になっていて生々しい事を求め合う恋人同士ではなくなっているのです。
不倫相手とは生活をしていません、モデルハウスの生活感の無い部屋を見てすばらしいと感じるのと同じです。
彼女たちは考えに矛盾があることに気付いていません。“好きで愛している、ならば毎日一緒にいたい、ならば離婚しても…” となるはず。
それが 秘密で、内緒で、は生活はそのまま不倫は遊びと思っている現われではないですか。それなら夫が第一、浮気相手は第二扱いとしましょうよ。(笑)
夫婦生活では夫も妻も恋人に戻り新しい刺激を求める努力が必要です。

長い話を最後まで読んで頂きありがとうございます。前編は書きなぐったまま推敲もしませんでした読みずらかったと思います。
本当か嘘か出会い系サイトで普通の主婦が不倫相手を求めている昨今、こんな深刻な話はおかしいかもしれませんが、当事者としたらそうなってしまいます。
ネットで見る限りこんな話はいくらでもあり珍しくもなく、私も好きで不倫した、されたの話しをたくさん見ていましたがそれは全部他人事でしたから面白かったのです。
現実に自分のこととなると嫉妬心に支配され鷹揚になれず、報復の思いに駆られます。妻を泳がせそれを楽しむなんぞとても出来る事ではありません。
読者の方の期待にそわない結末かもしれませんが事実ですので勘弁してください。

  続き

コメント
この記事へのコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/08/22(日) 21:30 | | #[ 編集]
始めまして……。
読ませて頂いて涙が出てきました。許してあげられるのですね。貴方の思いは測り知れませんが、私に置き換えて考えればきっと、貴方と同じように許したと思います。奥様の本性を考えると誘惑に負け、気を許し、相手の言いなりになった。所謂、浮気心が芽生え、罪悪感も薄れ悦楽に溺れれるお話は山ほどあるようです。四国さぬき市での夫殺害事件報道を今朝テレビで知りました。奥さんと専門学校生による犯行だったようですが……。ご主人が問い詰めたのが原因です。本当に怖い話です。冷静に話をするところまで持っていかないともっと大変な結果になる事がよく認識しました。しかしながら、奥さんから二年間、貴方とのそれの十倍以上と話された時の奥様の表情が想像出来ません。身も心も内蔵も相手のものになりオナニーで余韻を味わっていられたのでしょうか。女の性の執念と本能を男は知るべきだと痛感しました。
これからは奥さまとの生活の積み重ねが過去を消し去り忘れさせてくれると思います。
早く幸せになって下さい。
2010/12/07(火) 08:11 | URL | ラジオパパ #xzK9XB9w[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://ntrnews.blog.2nt.com/tb.php/477-7ee52082
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック